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介護する側から

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清水由貴子さんの自殺。
原因のひとつに介護疲れというものがありました。
介護するっていうのは、ほんとうにしんどいです。
「誰かの役に立ちたい」 
それだけの理由では、はっきりいってつとまりません。
以前介護福祉士として働いていましたが
その間何人と職員が入れ替わりました。
辞めるまでいかなくとも、何人と仕事を休みがちになる職員が続出しました。
今でもそれは続いているようです。
それでも上司はただ「休むな」「休みすぎだ」「プロとして自覚を持て」
と頭ごなしにいうだけです。
言いたい気持ちもわかります。
休むとその日の勤務人数が減るわけで、ちゃんと出勤してきたスタッフに負担が大きくのしかかるからです。
フル人数でも回らない業務の多さに
待たされる入所者さんにも迷惑がかかります。
入所者さんはお金を払って入所しているわけですから
契約したサービス内容が受けられないと苦情もでます。苦情は上司がうけるわけで、
下(介護職員)に注意します。
だけど。
注意の仕方ってあると思います。
介護する側に対する精神的負担の軽減です。
介護員メンタルケア。
「休むな」から、「なんで休んでいるのか」「どんなことに不安があるのか」
ちゃんと理由をきいてあげるのがいいと思います。
ただのずる休みなんて、思わないで。
それがその職員なりのリフレッシュであるかもしれないから。

有効求人が過去最低と言われている中で
人材不足が問題となっている介護職。
いまだからこそ介護する側の人権を擁護すべきではないでしょうか。

もちろん優先されるべきは介護される側の人権にかわりありません。
全てをさらけださなければならない苦痛、かゆいところに手が届かない悔しさ、
将来の不安、二次障害と身体的だけでなく精神的な負担は私たち健常者の想像を
絶することでしょう。自分より年下や自分とは気が合わない介護員に介護されなければならない時だって
あるんですから、日々本当に我慢して生活しています。

だけども介護する側も同じ人間なのです。
by biroism | 2009-04-24 00:14 | ぶっちゃけ日記
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